6月一般質問【農業問題】

前回、書かせて頂いた「空き家」問題に続いて今回の一般質問で取り上げさせて頂いたのが『農業』です。
これは誰に言われたでもなく地元を回っていて一番温度が高く、「なんとかして欲しい」と言う切迫感が聞いた何人かからお聞きしまして肌で感じ取った事によります。

参考までに市から頂いた遊休農地のエリア事の面積回答では以下の通りとなっており合計177haです。全体の農地面積が2,661haですので全体の6.7%になります。

となっており私の住んでいる昭和地区が一番多くなっています。

課題として、まず市の認識としてはやはり“後継者不足”を問題と捉えており必然的に”高齢化”が進んでいる。と言うものです。ただ袖ケ浦市の農業経営は”豊かな耕地”が広がっており”温暖な気候”も他の地域に比べると恵まれている。との回答も頂きました。また二極化が進んでおり下記の構図になっています。土地改良地域は大型化して稼ぎが大きくなる一方、小規模経営の方はなかなか効率が悪いのでジリ貧になっていく所謂、負のスパイラルに陥る訳です。

では袖ケ浦市はどうか(土地改良の進捗度合い)?というと今回答弁いただいたのが以下の様な現状になっています。

着々と進んでいる一方、圃場整備には10年〜20年かかると言われています。何故、時間がかかるのか?それは農地の集約に時間がかかるからです。

いわゆる今まで使っていた土地への名残り、人間関係、川や道路などから離れてしまう(若しくは近くなる)、負担金等々、様々な合意形成が必要になり時間がかかってしまうのだとか。。。なかなか奥が深い問題と感じます。

その一方、最近元気なのが野菜などを作る園芸農家と呼ばれる人々です。袖ケ浦市の農業の出荷額は下記のとおり実は野菜が一番多くなっています。

次に生乳、次に鶏卵、次に食用肉、その次が米です。
私も一般質問を行うにあたり2件ほどお話を聞かせて頂いたのですが、どちらも「もっと経営を拡大したいのに土地が無い」と言われています。驚きでした。畑作農家だけが元気が良いのかと言うと稲作農家でも裏作でレタスなどを作り手広く広げようとしている農家もいます。私は後継者不足も農業の発展を抑えている要因の一つですが土地の問題(必要だと思っている農家に行き渡っていない現実)も要因の一つに考えられると思います。

農地バンク(いわゆる中間管理機構)が遊休土地も含め土地の流通を促している訳ですが、そこにもっと市も絡んで地域計画の事例の紹介、圃場整備の国の採択を受けた事例の紹介、説明会なども行なって意欲のある農家の方々の事業を促す旨の要望を行わせて頂きました。

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