【スイス視察報告③】

■メラウ村における木造・省エネ型の公共建築とまちづくりの取組

  1. 村広場を中心とした再整備プロジェクト
    メラウ村(人口約1,500人)では、地域に根差した持続可能な公共建築とまちづくりが進められています。
    中心となるのが、村広場を起点とした複合施設の再整備です。

構成:幼稚園(ハイブリッド木造)/催事場兼体育館/小学校/教会/庁舎
→地下駐車場(各施設を地下通路で接続)

  1. 村長のまちづくり方針
    ギュンタ村長の信念:「子どもと住民を何より大切に」

子育て支援・教育環境の整備を重視
幼稚園・学校・スーパー・医者の整備により、住民の流出を防ぐ

  1. 教育・子育て環境
    幼稚園や小学校の教育施設に自然光を取り入れる設計(例:音楽室は天井を高く)

体育館や運動室には床暖房を導入
小学校の児童数は1クラス10〜15人と小規模ながらも充実した教育環境
年間の新生児は約10人(安定した出生率)

  1. 財政・運営面
    建設費は住民の税金を原資とし、自治体が借入を返済しながら整備

地域密着型の自治で、村の持続可能性を支えるモデル

  1. 住民の集う場としての広場
    再整備された村広場は、小さなイベントを開催できる場として活用

地域コミュニティの活性化と交流の拠点となっている

  1. 地域と気候の特徴
    気候は変化しており、昔は長く降っていた雪が今は年に2〜3回の大雪に変化

当日(視察日)は「森の日」で、子どもたちが森を学ぶ活動を実施
メラウ村は、人口減少社会における持続可能な地域運営のヒントが詰まった先進事例です。
環境に配慮した公共建築と、子育て世代に寄り添う施策で、住民の定着と地域の魅力向上を実現しています。

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