9月定例議会が終わりました!(決算委員会③)

議会の中で市の形を俯瞰的に見る。一番分かりやすいのは3月の予算委員会、9月の決算委員会だと思っています。
全事業部の各施策がこの場で議論、質問されるからです。どの様な目的なのか?現在の進捗はどれくらいなのか?なぜ途中で断念したのか?等々熱いやり取りが取り交わされます。

【高額療養費貸付基金】

質問者: 基金残高は300万円あるが、令和6年度も利用実績が0件。最後の利用実績は。

総務部: 平成23年度以降、利用実績はございません。平成24年度から外来診療にも「限度額適用認定証」が適用され、現物給付となったため、貸付制度の必要性がなくなりました。
【介護予防事業】

質問者: 介護支援ボランティア事業について、令和6年度は登録37名だが、実際活動しているのは何名か。

高齢者支援課: 37名のうち、活動実績のある方は5名、そのうち3名が「幸せポイント」と交換しました。相談があれば対象施設を案内するなど仲介的支援は可能です。

【学習・生活支援事業】

質問者: 学習支援事業について、周知方法と進学希望の中学3年生の進学状況は。

子育て支援課: 学校を通じて案内していますが、学習支援員が不足しているため、対象者を限定せざるを得ない状況です。進学希望の中学3年生は全員が進学し、勉強習慣の定着や生活習慣の改善などの効果も見られています。

【保育所入所待ち児童支援事業】

質問者: 待機児童は0人だが、入所待ち児童は26人とある。この定義の違いを説明してほしい。

保育幼稚園課: 待機児童は国の基準に基づき、特定園希望や求職活動休止中の方を除いた数値です。入所待ち児童は希望園が定員超過等で入所できていない児童全体を指し、令和6年度は26人でした。内訳は0歳7人、1歳13人、2歳5人、4歳1人です。

【ごみ減量化推進事業(ガウラの古着屋さん)】

質問者: ごみ処理費用見直しに関し、ごみ袋の値上げ検討とあるが現状は。また、古着リユースイベントの開催状況は。

廃棄物対策課: ごみ処理手数料の見直しは、社会情勢や市民生活への影響を考慮しながら判断していきます。プラスチックリサイクル推進には収集体制見直しが不可欠であり、その一環として検討しています。古着イベントは年2回開催し、来場者528人、持ち帰り点数は延べ1万3,614点でした。140~160cmの子ども服が人気で、良質な品が不足しすぐになくなる状況です。

【定期予防接種事業】

質問者: ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)の接種率は69.4%となっているが、取組内容と副反応相談状況は。

健康推進課: 接種完了していない全対象者に個別通知を送付し、ホームページ、市内医療機関・学校・薬局へのポスター掲示などを通じて周知しました。令和4年度から積極的な接種勧奨を再開しましたが、重篤な副反応の相談は寄せられておりません。

【がん検診事業】

質問者: がんの早期発見・早期治療は大切だが、受診率の低下は看過できない。原因分析と対策は。

健康推進課長: 令和6年度は暫定的に算出方法が変更されたため受診率が低下して見えます。従来の方法に当てはめると、胃がん検診15.6%、肺がん検診26.5%、大腸がん検診18.9%、子宮頸がん検診31.6%、乳がん検診31.6%となっており、一定の効果はあったと認識しています。

【がん患者医療用補整具購入費助成事業】

質問者: がん患者医療用補整具購入費支援事業63万円の内訳を伺う。

健康推進課長: 申請数は26件(ウィッグ23件、補整具3件)です。補助金交付額は31万6,000円で、補助率は2分の1です。現行は1人1回限りとしています。特定の方に偏ってしまう懸念があるためですが、今後の国や他自治体の動向を注視します。

【子育て世代包括支援事業(産後ケア事業)】

質問者: 産後ケア事業の利用実績が令和5年度8件から、令和6年度は39人に増えている理由は。

子育て支援課: 令和6年度から集計方法を変更しました。入所型8人、通所型2人、訪問型29人で、訪問型の利用が多く、孤立しやすい家庭での利用が増えました。

【放課後児童クラブ(学童クラブ)】

質問者: 学童クラブについて、待機の有無と希望者の受け入れ状況を確認したい。

子育て支援課: 6年度は、希望された方は基本的に全員利用いただいていると認識しています。市内22クラブを運営し、年間平均登録児童数941人です。就学タイミングでの需要を注視し、不足が生じないよう運営しています。

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