一般質問検証【新庁舎ZEB Ready】

12月10日に行われた一般質問を振り返りたいと思います。
まずは表記、新庁舎のZEB Ready。そもそもの定義の話からすると、あるビル『A』を建てる場合同じ面積、同じ構造で全く断熱等、耐熱構造がないビル『A”』があったとします(ほぼ野ざらし状態のビル)。この『A”』に比べて『A』が電気・ガスなど第一次エネルギーと呼ばれている削減率の建築設計の想定が50%以上あればZEB Readyとなります。

比較的、簡単なのでは?と思われる方もいるかもしれません(ちょっと真偽の程はわかりませんが、巷では「なんちゃってZEB」と言われたりします)。ちなみにZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)は50%以上のエネルギー削減+創エネ(電力を太陽光パネル等で自力でまかなう)50%でエネルギーを創出しない、自前のエネルギーは自前で作るビルの事を指します。

今回、新しくできた新庁舎ZEB Readyは本当に消費するエネルギー削減されているのか?を一般質問で確認させて頂きました。一覧で示すと以下の通りとなります。

上記2つのビルが(左側が)架空の何も施されていない(架空の)同規模のビル。右側が新しくできた新庁舎。
架空のビルですとあまり比較になりにくいので、下にあるのが旧庁舎となり比較させて頂いています。(面積は今の庁舎の67%)

面積は1.5倍に増えたにも関わらず電気は14%程、削減されています。ただガスは大幅に増え(87%up)、CO2は微増です。最終的にこれを㎡あたりCO2換算で計算すると32%削減されている。という構造になります。

㎡あたりのCO2が減ってはいますが、ここで満足せず創エネもこれからの社会を見据え進めていくべきです。現在南庁舎の屋上一角にソーラーパネルがあるとの事ですが保健センター屋上、駐車場にカーポート型のソーラーパネルを置くなど考えて行くべきだと考えます。また現在、中央消防署(福王台)と長浦消防署が将来統合予定との事なので24時間、防災活動でエネルギーを消費せざるを得ない統合消防署においてもZEBを目指す様、要望としてあげさせて頂きました。

また2050年には日本もカーボンゼロ宣言を行っていますのでCO2排出をゼロにしなければなりません。その責任を一身に引き受けるのは今の小中学校の子供達です。今のうちから「脱炭素」について触れ合う機会と「自分たちの手でエネルギー消費を、地球温暖化を減らすことが出来る」という実感を得てもらう為にも「子どもたちの断熱ワークショップ」を提案させて頂きました。(事業者等動いて頂く必要があるとの事で費用がネックになるとの事ですが、色々可能性を深堀して行きたいと思います)

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