視察①(館山市)ジビエセンター

先日20日(火)、議会が終わり清風会のメンバーで館山市・木更津市へ視察に行ってきました。
館山市は館山ジビエセンター、木更津市は金田〜木更津駅西口までの4箇所の「みなとまち木更津の再生」に向けた取り組みが主な目的になります。

まず館山…ここは鳥獣被害に悩む館山市が罠等で捕獲したイノシシ などの命を無駄にせず食肉として処理できる施設を令和3年12月にジビエセンターとして開設しました。
 袖ケ浦市ではイノシシが年間500頭前後捕獲されます。しかしながらその殆どが埋葬されます。
理由は
①とめ刺し(最後の息を引き取る為の作業)してから30分以内に食用解体処分する施設がない事
②捕獲数の採算を取れる国推奨の基準が年間1,000頭以上にも関わらず500頭しか取れない事
が大きな理由となります。
館山で行っている工夫は
・費用を減らす為、ごみ処理センター跡地をジビエセンターとして利用
・内臓なども有効利用する為、施設の一部分でまとめて乾燥させ、たい肥として再有効活用
課題としては
・後継者不足
・1,000頭取ってきても実際に食用として活用できるのは3分の1程度(匂い、時間の経過等)
・長時間の電気ショックでとめ刺しした場合、肉が焦げて食用として使えない場合がある
いずれにしても、尊い命の無駄な殺傷はしたくない、然し1,000頭以上捕獲しないと採算が取れない。
と言うジレンマを多少感じながらも1000頭近く捕獲する館山でも黒字化するのは難しいと現場の声を聞きとても難しい問題と痛感させて頂いた視察でした。

https://tateyamagibiercenter.com(参考URL)

(当日の1頭目)
(内臓を肥料化しています)

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