袖ケ浦市 令和6年度予算

先月の3月定例議会にて賛成多数により令和6年度の予算が確定しました。
袖ケ浦市はよく「子育てに特化している(力を入れている)」と言われますが予算の上から検証してみたいと思います。まず、歳出歳入の内訳ですが以下の通りになります。

予算総額(歳出・歳入)295億224万円となります。予算の内市税の占める割合が51%と他市(木更津43%、君津50%、富津39%、市原市45%)と比べるとかなり高く、且つ市民税を構成している固定資産税が57%と立地(住宅・企業)の良さを示しているのが分かります。


歳出の方に目を向けてみると民生費(福祉関係)が41%と突出しており121億円となっています。

また民生費に占める上位事業をみると
          (単位:千円)
私立保育所児童委託  ¥1,427,930 ※私立保育所に保育サービスを委託
児童手当支給事業   ¥1,194,480 ※子供を養育する世帯に支給される国の給付金

公立保育所運営事業   ¥909,659 ※公立の保育所で児童の保育を
介護給付費等支給    ¥846,565 ※障がい者に対し介護の補助を行う
介護保険特別会計繰出金 ¥798,961 ※介護保険へ一般会計から一定額の移動
生活保護費       ¥798,580 
訓練等給付費支給    ¥591,202 ※障がい者への社会で活躍するための訓練

となっており上位3つの事業が14億、12億、9億円と子ども関係の支出となっています。この部分は他市と比較しても、やはり子ども関係の割合が多いと言えます。

ただ国、県からの支出金も私立保育所児童委託事業は65%、児童手当支給は84.8%と多く国も”少子化、子育て”に力を入れている事が分かります。

 介護関係の支出も多くなっていますが(介護保険=40歳以上の市民から納めていただいている一人ひとりの保険料)市で入ってくる介護保険料は12億5千万円、出ていく介護給付(サービス)費は46億円と介護料金についても膨大になっています。 ※介護保険は特別会計。差額は支払基金交付金、国庫支出金、県支出金と言われるもので補います。

参考までに別財布の特別会計と言われる国民健康保険、介護保険医療、後期高齢者医療と呼ばれる会計へ民生費からの繰出金は以下の通りとなります。(特別会計側から見ると繰入金)
※繰出金…地方自治体が一般的な業務や行政活動にかかる収入や支出を管理するための一般会計制度(いわゆる上の歳出歳入円グラフ)から特別会計と呼ばれる別財布の国民健康保険、介護保険医療、後期高齢者医療に対して資金を移す事。

(単位:千円)

もう一つ参考までに袖ケ浦市の教育費の推移を見てみると(令和5年度は予算ベース)

2014年の決算が突出しているのは(45億)学校給食センターの建設事業、小中学校の体育館の耐震補強工事等を実施した事によります。ただ今後生徒の人数も増えており地球温暖化による異常気象、国際化、老朽化施設の更新、デジタル化、子育て世代の移住増加に伴う生徒数の増加など教育費については投資が必要になってくると思われます。動向を注視していきたいと思います。


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